保育士資格の取得方法
国家資格である保育士資格を取得するには2通りの方法があります。
- 指定の養成学校を卒業する
- 保育士試験に合格する
私は保育士試験に合格して保育士資格を取得しました!
指定の養成学校を卒業して資格を取得
厚生労働省によって指定されている養成学校を卒業すると保育士資格を取得できます。
養成学校とは、大学、短期大学、専門学校です。
学校に通うことになりますので、資格取得までに2~4年かかります。
しかし、幼稚園教諭の免許が同時に取得できたり、保育現場などでの実習ができるなどのメリットもあります。
子育てしながら学校に2年も通うのは難しいわ。
学校に通わなくても大丈夫。
子育て中のママや主婦の方は
保育士試験を受けて資格を取得しましょう。
保育士試験に合格して取得
保育士試験を受けて試験に合格すると保育士資格を取得できます。
保育士試験は年2回実施されています。
試験に合わせて、自宅にいながら自分のペースで保育士を目指すことができます。
受験年齢の上限はありませんが、受験資格を満たしていなければ受けられません。
最終学歴が大学卒業や短期大学卒業の場合、保育とは関係のない学部・学科でも受験可能です。
それ以外の方もその他の条件を満たせば受験可能です。
保育士試験の日程
保育士試験は年2回、前期が4月、後期が10月に実施されます。
前期・後期それぞれに筆記試験と実技試験があります。
筆記試験の全ての科目に合格すると、実技試験を受けられます。
【2023年度 前期試験】
筆記試験 | 2023年4月22日(土) 2023年4月23年(日) |
実技試験 | 2023年7月2日(日) |
申し込み期間 | 2023年1月17日(火)~2月6日(月) |
合格通知 | 2023年8月4日(金)~8月13日(日) |
【2023年度 後期試験】
筆記試験 | 2023年10月21日(土) 2023年10月22日(日) |
実技試験 | 2023年12月10日(日) |
申し込み期間 | 2023年7月 |
合格通知 | 2024年1月 |
保育士試験の内容
保育士試験は筆記試験と実技試験があります。
筆記試験の全ての科目に合格すると、実技試験を受けられます。
筆記試験
筆記試験はマークシート方式で、2日間かけて実施されます。
科目は9科目です。
9科目全てに合格すると実技試験に進めます。
合格した科目は3年間有効ですので、合格できなかった科目は次回の試験で再挑戦することができます。
3年以内に9科目全てに合格すれば、筆記試験は合格となります。
1度に9科目全て合格しなくても大丈夫なのね。
1回目の試験で5科目受験して、
2回目の試験で残りの4科目を受験するというように
分けて勉強するのも良いわね。
筆記試験科目
- 保育原理
- 教育原理
- 社会的養護
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
- 保育の心理学
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養
- 保育実習理論及び保育実習実技
※教育原理と社会的養護は同時に合格点に達することで両方が合格となります。
片方は合格点でも、もう片方が合格点に達していない場合は、いずれも不合格になってしまいます。
試験時間
試験時間は、1科目60分です。
※教育原理と社会的養護の科目はそれぞれ30分に設定されています。
合格基準
合格基準は9科目全てで6割以上得点することです。
※教育原理と社会的養護は各30点ずつ、2科目あわせて60点以上得点する必要があります。
教育原理が満点でも、社会的養護が50点の場合は不合格になります。
実技試験
9科目全ての筆記試験に合格すると実技試験に進めます。
実技試験は音楽、造形、言語の3つの中から2つを選んで受験します。
【絵が上手】【ピアノが上手】といったような高度なスキルを求められているわけではありません。
保育士として必要なスキルがあるかをみる試験ですので、しっかり対策、練習して臨めば合格できます。
音楽表現に関する技術
幼児に歌って聴かせることを想定して、2曲の課題曲を演奏しながら歌います。
楽器はピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかを使用します。
音楽表現は、難しい楽譜を使用して演奏できる技術を求められているわけではありません。
自分のレベルにあった楽譜で練習を積み重ねれば、ピアノが未経験の方でも合格できます。
造形表現に関する技術
試験当日に提示される保育の一番面を絵画で表現します。
鉛筆と色鉛筆を使い、園での様子をイメージして描きます。
課題は当日まで分かりませんが、保育士や子供たちなどの人物描写や、園庭や室内での活動などをイメージして練習しておくと良いですね。
言語表現に関する技術
3歳児クラスの子どもに3分間のお話をすることを想定して、4つのお話の中から1つを選んでお話を行います。
お話を3分間にまとめて、子どもたちが集中して聴けるように工夫してお話します。
合格基準
各50点満点のうち2分野とも30点以上、合計60点以上得点すれば実技試験合格です。
筆記試験、実技試験ともに合格すると保育士試験合格となり、保育士資格を取得できます。
保育試験の難易度・合格率
保育士試験の合格率は例年20%前後で、難易度は高いと言われています。
しかし、筆記試験には科目別合格制度があります。
筆記試験の9科目は全て同時に合格しなくても大丈夫です。
1度の受験で全ての試験に合格する方もいれば、科目別合格制度を利用して3年間かけて合格する方もいます。
合格率20%とは、最終的に保育士試験を合格した方の割合です。
1度で合格できなくても、少しずつ科目をわけて挑戦できる試験です。
合格率が低くても心配いりません。
是非、チャレンジしてみましょう。
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